LGS(エルジーエス)軽量鉄下地とは
壁を支える下地は木以外にも鋼製の下地があります
それがエルジーエスと呼ばれる下地です
LGS?下地?軽量?
壁を支えているのは、柱です
また、その中にある間柱(まばしら)が壁を支えています
住宅では木の間柱に石膏ボードを打ち込んで壁を支えています
壁を支えている間柱を下地といいます
さらにその下地の種類が木から鉄にかわることで
木下地なのかLGS下地なのかという話です
LGSは何の略?軽天屋(けいてんや)の関係
LGSは『ライトゲージスタッド』の略で
ライトが軽い
ゲージが規格
スタッドが柱になります
長い柱になる棒はスタッドと呼ばれます。
それでもってライト=軽い ですが束になって持っている軽天屋さんをみると本当に力持ちに見えますが
実際は見た目よりはるかに軽いです
軽天屋さんは、天井や壁の下地を作る職人さんのことです
木下地屋さんという職種は無く、大工さんの部類に入ります
なので軽天屋さんやLGS屋さんは、鉄下地専門の職種と言えます
[voice icon=”https://maeson-gt.com/wp-content/uploads/2018/06/2オニャカタ吹き出し.png” name=”オニャカタ” type=”r”]LGSは柱だけじゃなく、曲げや切断で色んなカタチに対応できるマストアイテムニャ!対面キッチンのカウンターもLGSが使われるところがあるニャ![/voice]
このLGSが最も優れてるところは
・木下地に比べて事前に石膏ボードを張る位置を調整する必要がないこと
(調整できるというのは、手間がかなり省けることになります、LGSの最も優れたところです)
・木下地がビス固定やホゾの間違いで多少斜めに傾いてボードと下地の間に隙間が出来、ボードが割れる心配も気にする必要がない
・木下地に比べて、重量が軽く床下に対する重量制限を気にする必要がなくなる(2階防音室など)
木下地に比べて事前に石膏ボードを張る位置を調整する必要がないこと
LGSの基本は スタッド ランナー と呼ばれる2つを中心に施工していきます
スタッドは壁を支えるための間柱(柱の方がわかりやすいかもしれませんね)
ランナーは土台になります
ランナーをよく見てください・・・
このランナーと呼ばれるのはその名の通り ラン=走れるんです
柱を自由に左右に動かすことができるんです。
これは木下地との大きな違いで、木下地の場合は釘やビスを打ちこんでしっかりとした下地を作ります
勿論、ボードを張る位置を自事に確認しておかなければならないためホゾ組みなど
間違いがあった場合は、ボードで調整することになるんです(これが端材がたくさん出てしまう無駄な作業)
なので事前にボードの収まりを寸法で計っておく必要があります
下地の位置を間違えればそれに合わせてボードカット 最悪、ボードを剥す危険性だってあるのです
そういった考慮を考えると、ランナーだけを固定しスタッドを自由に行き来させることで
ボードを張りつつ、下地の位置を変えることが出来る のが優れているワケなんです
LGSの一番のメリットです
ちょっと変わったLGSの施工風景
LGSには天井用と壁用にわけられており、天井用は部品も多く、複雑で手間もかかります。
小部屋程度ならスタッドを使用する方が手間もかかりません。
シロアリ被害を受けない
木材の場合シロアリ被害や湿気や結露による腐敗などがありますが
LGSはその被害をうけません
唯一の被害といえば錆ですが、メッキ加工処理されているので問題ありません
溶接時などは錆止めスプレーが使用されています
燃えない
木に比べればもちろん耐火性に優れています
とメリットだらけでしたが、木造は木下地、RC、S造はLGSが相性が良いと言われています
もしDIYしたい場合はRC、S造は専用の工具、スタッド切断に鉄ステンレス用のチップソーを準備する必要があります
DIYでは木下地よりLGSの方が断然楽・・というよりオススメです
専用の軽天ビスにかえる必要がありますが、値段はたいして変わりません
また専用のドライバーがあるとさらに早く施工できますし、専用のドライバーがなくても先端のビットをかえるだけで
壁が張れる専用ビットが安く売られています
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LGSや軽天材料は、ホームセンターで売られているのはかなり希少
ネットで取り扱っていて、大手なのはコメリドットコムになります
『LGS』で調べても出てこないので、『軽天』と調べるとでてきます
コメリは実際に店舗により軽天材がなかったり、店舗にあるのにネットにはなかったりと
ないのはランナーとか・・・
困った時はお問合せで聞いてみるのが良いでしょう
カット寸法間違えた!という時や、自分でカットする!と言った場合は高速切断機を使用する
高速切断機
高速切断機を買うまでとは・・・と言う場合は、丸ノコを使用する
火花が飛ぶため、手袋と安全メガネは絶対にかけましょう。
丸ノコの金属刃ではなく、砥石刃で切断します。
切断砥石
丸ノコで切断する時は、必ずガイドを使用しましょう。
シンワ測定 丸ノコガイド定規 トライアングル AL 15cm 78108
高速切断機は垂直におろすことができますが、丸ノコは人の手でまっすぐ切っていかなければいけず
かなり難しいことになります。
刃が左右に動くことで摩擦抵抗が大きくなり思わぬケガに繋がる可能性があります。
なので丸ノコを使用する時は必ずガイドを使用しましょう。
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