木工の技量を証明するための資格に建築大工技能士という資格があります
技能検定制度と呼ばれ、建設においては30種類 内装仕上げ施工においては6種類(ボード、鋼製下地、床仕上げ)
建設職のほとんどに国家資格が存在します
建築大工技能は技能検定が発足された当初から存在する約60年の歴史ある資格です
官公庁の現場において求められる条件に資格の有無が入ってる
要は国が作った制度の中で国が行う公共事業は国が認めた技能者を優遇して仕事を与えるのです
この手の資格は実際、現場で必要だから取らないといけなくなった、またはステータスとして取ることが多いです
1~3級まであり 難易度は2級を機に格段に上がります
それではどういったものを作るのか紹介していきます
三級大工技能士
この形は何を意味してるのかさっぱり分かりませんね
説明すると2本の木が屋根の骨となる部分です
三級試験の目的は屋根を作りましょうといった内容です
何本も釘を打っていますが、これは再利用するために補強として入れたものです
三級は難易度が低く3個ほど作れば合格ラインといったところです
それでもって屋外給湯器の天井部分に雨が入ってこないかサビないか雨音がうるさいなどばあちゃんがなんとかしてくれ言うので対策に三級技能のものを利用しました
それがコチラになります
勾配も4寸勾配なのでしっくりきますね
二級大工技能士
2級から難易度が格段に上がります 写真から見てわかるように木工のイスをつくります
ですが、座るための普通のイスを作るわけではありません
四方転びと呼ばれる傾いた脚を作りますが、それに伴ってほぞとほぞ穴も同じ方向に合わせなければなりません
脚はひし形に加工します
ホゾ組みは隙間なく綺麗に!
カンナも腕が痛くなるほどフルに使います 汗だくになるくらい本気でやらないと時間が間に合にあいません
この2級の恐ろしいところは天板を割ってしまう可能性が高く下手すればそれで落ちるかもしれないです
終わるころには精神が消耗して疲れ切ってましたね…
一級大工技能士
現役大工が受講し、受かるのは1~2割程度の高難易度の資格
一級技能士の試験内容は屋根の隅木の加工ができるかといった内容になります
一級は桁違いに難しいです
まとめ
建築大工の1級は他の建設関係資格と比べてもトップクラスの難易度です
内装仕上げ施工(ボード仕上げ工事作業)なんかは本当に簡単ですよ
というのも、大工技能士の資格の内容っていうのはプレカットの主流で
普段、仕事がら手道具の使用が減ってるためプライベートの時間を使わなければ練習という練習ができない
そういうのもあって難易度が上がります
何個も作ることが合格への近道です