DIYで使う大工道具カンナのオススメは替え刃式!選び方と調整の仕方

 

以前テレビ番組で、大工仕事の紹介でかんなをやってみよう

というコーナーで芸人さんが、かんな削りに挑戦したのですが

まぁこれがうまくティッシュペーパーのように綺麗に途切れることなくかんなくずを出したんですね

恐らく、その大工さんも内心驚いたと思います。

それでその芸人さんは『思ってるより難しくないんですね』

となり、そのコーナーは終わったのですが

 

 

なぜうまくかんなクズを出せたのか

 

引く力が偶然一致した

それだけなんですね。

ここで言いたいのはかんなは簡単なんだと思い、買うとひどい目に遭うことになります。

 

 

 

カンナは削る作業をするまでに、やらなければいけないことがたくさんある!

カンナは買ってすぐに、削れるわけではなく、自分でいろいろと調整しなければなりません。

調整というのは、刃やカンナ本体の木を限りなく水平にするということになります。

目視では確認することが難しいほどの調整です。

 

 

 

 

かんなで一番厄介なのが刃です。

 

かんな本体の台を綺麗に調整しても、刃も水平でなければ意味がなく

砥ぎ方が安定しないと、後ろが丸くなってしまいます。

 

 

 

 

かんな刃の丸みは横だけではない!ココ重要

 

なぜこのように丸くなるのかというと、砥ぐときに力の入れ方が真ん中に集中して砥石がヘコミ

刃も同じように丸くなっていったためです。

なのでこのようなカタチになってしまったら、砥石を何回も水平にしては砥ぐということ繰り返さなければいけません。

極端に画のように丸くなってしまったら、初心者が直すのは至難の業で

ここまでくると、砥石でというよりは卓上グラインダーで粗く削る必要が出てきます。

最初から、振り出しに戻ることになります。

 

 

 

しかしそんなDIY入門者でも簡単にかんなを使えるアイテムがあります

 

 

それが替刃式カンナと呼ばれるものです。

 

 

 

替刃式なら刃砥ぎをしなくてもいいので、刃が丸くなることがなく

台の調整だけで問題が済むというわけです。

 

[aside]ここで替え刃かんなのメリットまとめると

砥石を買う必要がない

難しい刃研ぎに時間がかからない

切れなくなったら、刃を交換すればよい時間短縮

[/aside]

 

デメリットは替刃の買う必要があります。

しかし、驚くほど高いというわけではなく、ひげそりの替刃くらいの安さです。

 

 

かんなにも大きさがある

 

 

日曜大工なら、小振りなカンナがオススメで

家具などを作るときや、ちょっとした面取りなど、小振りの方が使い勝手が良いためです。

 

 

今回使用した替刃カンナ!

 

替刃式は調べたら色んな種類のカンナが出てきます。

替刃式なので当然、替刃がなければただの台になりますので注意です

 

 

替刃

 

 

オススメしてるカンナには替刃があります。

 

 

 

ここまで替刃式カンナは台の調整だけで、削ることができると説明しましたが

 

ここからは調整について簡単に説明していきたいと思います。

カンナはもともとは削るより、表面仕上げのための大工道具であり

サンドペーパーを使ったサンダー研磨も表面仕上げのための工具ですが

カンナと研磨では仕上がりは全くの別物で、カンナによる表面仕上げはツヤがあり見惚れるほどの美しさがあり

質感も滑らかな肌触りになります。

しかしその質感を出すには細かい調整が必要となるため、取り扱いが難しい道具となるわけです。

なので面取りや厚さを削るだけならば、そこまで調整は繊細でなくてもいいと言うことになります。

 

 

替刃式かんな台の調整の仕方

かんな台の調整をしよう!

このようにのみを使って削っていきます。

 

え!のみも持っていないといけないの?

[voice icon=”https://maeson-gt.com/wp-content/uploads/2018/06/2オニャカタ吹き出し.png” name=”オニャカタ” type=”r”]のみだけならまだ可愛い方ニャ~、かんな台を調整するための台直しかんなと呼ばれるものがあり、その台直しかんな自体も調整しないといけないという終わりのないような調整があるニャ!いわゆるショートカットニャ[/voice]

 

おすすめの、のみの大きさは8分のみ(24mm)です。

 

 

 

かんな台を削るイメージとしては

何だこれは!?と思うかもしれませんが

仕上げ用にツルツルにきれいな完成度を目指すのか、あら削りで幅を削り落とすだけなのか

など用途によって、台の下のほうを削って隙間をあけることで水平にしなければいけない箇所を極力少なくするといったようなものです。

それで今回は中しこと呼ばれる、仕上げと粗削りの中間になります。

15mm=1.5cmの幅をカンナ台の一番前と後ろ、そして刃の方と3カ所以外は残して削ります。

 

のみの刃を立てて、少しづつ削っていきます

そうしたらさしがね(平行の物がよい)を台にあてて日光や光があるほうに向けて、隙間があるか確認します。

かすかな光が見える程度の隙間です。

 

 

 

刃を取る時は木槌を使用

 

 

基本的にはカンナ台を傷つけないための道具に対する心遣いで木槌を使います。

あくまで基本なので、わざわざ木槌を買い揃えましょうとは言いません。

実際には金槌でやったほうが微調整もしやすいというのもあります。

ちなみに刃を出すときにハンマーの向きはナナメから叩くが絶対で

真横から叩くと割れてしまうことがあるので注意です。

 

 

 

そしてこれは刃の調整です。

刃を出しすぎたと思ったら、上と同じように台を叩きます

そうすると引っ込みます。

刃の出し過ぎというのも、一度削ってみるといいでしょう。

また刃がナナメになっていれば、カンナ刃を横から叩いて水平になるように修正していきます。

 

 

 

 

これができれば、使える状態になったかんなとなります。

 

 

 

[voice icon=”https://maeson-gt.com/wp-content/uploads/2018/06/2オニャカタ吹き出し.png” name=”オニャカタ” type=”r”]ちょっと難しく言ったかもしれないけど、替刃式かんなを選ぶのであれば、あまり難しく考えず一回やってみるといいニャ!まずはやってみて削る楽しさを覚えてから表面削りの美しさを味わってほしいニャ!レッツカンナ![/voice]