こんにちはマエソンです。
日よけ対策と雪対策に室外機屋根をDIYしました。
・日よけカバーをつけてみたけど効果を感じなかった。
・大雪で散々な思いをした方
・丈夫なものがいいけどなるべく簡単なDIY方法が知りたい方
・日よけと雪対策は実際にどうだった?
・なぜその材料にしたのか
・室外機屋根カバーの作り方
この3つを順にお話していきます。
作り方では最小限の工具を使用しており、このDIYは作業台不要で作ることができます。
完成した室外機屋根カバーがこれ
単管パイプでの骨組み
トタン波板による屋根
なんで単管パイプでDIYしたのかというと「手っ取り早くて楽な上に丈夫だからです」
他にも優れていることがあり下の方で説明するのですが圧倒的な1番の理由はこれです。
大型の室外機屋根カバー
複数まとまった室外機では特注か工務店に依頼をして何十万単位と高額になりがちな箇所でもDIYで解決することができます。
黒塗装した屋根カバー
正面玄関に位置しているために黒のクラシックシートと単管を黒に塗装しました。
ただこの屋根だと落雪の衝撃には弱いです。
ではここからは実際に日よけと雪対策はどうだったかについてお話ししていきます。
室外機の日よけ対策で節電効果を実感。
今までは26℃で室内がひんやりして涼しい感覚だったのですが、屋根を外してみると22℃くらいまで下げないとひんやりした涼しさは体感できませんでした。
検証したのは南向きの室外機で夏のお昼だったので体感できたのかもしれません。
ただ直射日光は室外機にかなり負荷をかけてるのだと実感しました。
そして元々は私が屋根をつけたのは日よけの節電というよりは
「エアコン室外機は直射日光に弱くておいうちをかけるのがコンクリートの反射熱。この条件だけでも日当たりのいいところなら寿命が短くなる。」
といった話を聞いたのが屋根をつけた一番のきっかけになります。
詳しく言うと知人の飲食店でエアコンが2~3年に1度くらいの間隔で故障するのでエアコン業者に「ちゃんと直してるの?」って言ったら逆ギレされて言われたのがさっきの言葉になります。
飲食店なのでルームエアコンに比べたら規模が多いのですが修理費だけで毎回100万くらい取られるのでその飲食店は夏場はうちわを置いて対応。もちろんクレームだらけだそうです。
知人とは言いましたが実際には嫁さんのパート先の主任から聞いた話しになります。
この話が本当かどうかはわかりませんが、当時衝撃が走ってネットで調べても答えが出てこないしむしろ屋根はつけない方がいいだの色々書かれていますが実際に私が夏場で基礎コンクリートの上に乗って型枠作業をしていた頃
よく熱中症になっていたのを思い出し、コンクリートの反射熱って確かにヤバいよな・・・
いくら厳しい基準をクリアした室外機とはいえ・・無理があるだろうと思いエアコンを頻繁に買い替えるお金の余裕はないので1年でも長く持ってくれることを願って作ってしまおうという感じで屋根をつけることにしました。
なので日よけに節電効果があると知ったのはニュースを見てからなので屋根を外すという逆のことをしたわけです。
調べ方が悪かったのかエアコンを買ったダイキンさんの公式サイトに普通にかいてありました。
記事のリンクを貼りましたので気になった方はご覧ください。
・直射日光で多くの電気を使う
・室外機カバーをつけたままや周辺に物がある場合に冷暖房を使うと電気を多く使う。
となります。
さすがに寿命まではかいていないですが日よけすると効果がありますよと書いてあります。
冬は日に当たった方が良いとかかれていますが、実際のところ冬に日当たりのいい日が少ないことや雑草もまったく生えてこないほどの日照時間です。
さらに冬はしゅうれん火災が発生するほど太陽の位置が低くなるのであまり大差はありません。
対策として「すだれ」になっていますが持っても2シーズンが限界なので買い替えのお金がもったいないのと夏場に設置終わったら撤去して洗って干すというのがめんどくさがりな私には向いてませんでした。
ガッチリ作りこんでメンテナンス不要という方が私には向いていて今回色々考えてDIYしたということになります。
室外機の雪対策による凍結防止や霜取り運転対策に効果があった。
室外機吸い込み口の凍結防止
屋根や囲いをつける前は大雪となるとエアコンから冷たい風が出てきたり室外機の音がやたらうるさいことがあって、あまりにもうるさいので外に出て見に行ったらカッチカッチに凍結していたり。
実際に氷漬けになった室外機を目の前にするとお湯をかける以外方法が思いつかないんですよね。
いつまで続くかわからない大雪と吹雪で放っておいたら室外機が凍結で故障しないか心配でしたし
エアコンに慣れてしまっているので、ファンヒーターやストーブの火事のリスクを考えると気になってしょうがないのと消した後の灯油の鼻につく匂いが気になって寝れなかったりと真冬にエアコンが急に使えなくなるのは本当に頭を悩まされました。
屋根をつけてからは室外機の凍結もなくなりこういった悩みを解消できたのは大きかったです。
積雪に強い
大雪となると出勤はいつもより1時間早く出て、帰りは渋滞の中やっと家に帰ってこれるんですが体の疲れはピークに達してるので実際、大雪となると室外機まで手が回りません
それで室外機の雪下ろしをしないと氷点下で凍り付いた雪の寒さで内部が凍結してエアコン故障の原因になるほど。
そういったことで屋根が積雪のワンクッションになり凍結を防止してくれるためにまめな雪下ろしをする必要がなくなりました。
落雪の衝撃に強い
大雪が終わっても安心してはならないのが屋根に積もった大量の雪
最近の住宅事情としてはコストダウンの1つに屋根の軒先が短い傾向にあるため
落雪による室外機の破損は身近なものとなりました・・・
それで実際にどうなのかというと、落雪の衝撃音はすごいんですが全然問題なく耐えていますね
単管パイプと鉄板波板の強度で屋根カバー自体が破損したことはありません。
屋根をつけてないときはエコキュートの天板がへこんだり散々でした。
どれだけ雪が降ろうが吹雪があろうとも屋根と囲いがあるのは本当に心強いです。
室外機の屋根カバーはいくらで作れたの?
費用は3万ほどでおさえることができました。(大型屋根とエコキュート)
他にも自分で作ったことによって
・落雪の衝撃に強く、屋根が長いため日よけや雪対策をすることができた。
・吹き出しと吸い込みのスペースを確保できた。
となります。
追記(2023年1月):材料費が値上がりしているので今の物価で言えばこの2台であれば4万くらいはかかるかと思います。(※日々値上がりしているのであくまで目安程度でご参考ください)
それで話はさかのぼって、大工をやっていたので自分で作るしかないという選択肢が出てからは、どう作るか材料はどうするかといったことに悩みだしていました。
材料はどうするかですが、選択肢はおおまかに2つ
木で作るか単管パイプで作るか
なぜ室外機の屋根カバーに単管パイプを選んだの?
木でするか迷いましたが木での屋根作りにはデメリットが出てきます。
①屋外では雨ざらしになるため何十年という単位で見ると作り直す必要が出てくる。
②塗装は必須でまめに塗りなおす必要がある(メンテナンス必須)
③木での加工に時間がかかる。
④図面の作成や寸法通り加工しないといけない。(微調整がきかない)
⑤大型サイズになれば強度の問題で木材は太くないといけない(スペースが必要)
一方で単管パイプのメリットはというと・・・
①単管パイプは屋外でそのまま使える。
②メンテナンスが不要。
③単管を組むのに短時間で終わる。
④図面を多少間違えても、その場で調整することができる。
⑤図面は簡易的なものでいい。
木製だと完成するとオシャレな雰囲気を出せるのですが、室外機1台1台にそこまで時間を費やしたくないこととメンテナンスする必要がない単管パイプを選択。
実際に10年経過した実家の単管パイプですが錆もなくまだまだ持ちそうです。
しかし①の単管パイプは屋外でそのまま使えるですが、基本メッキ加工されていますがメーカーにより品質に違いがあります。
単管にメーカー名が記載されていないノンメーカー品や海岸沿いでは潮風で錆びやすいので塗装が必要になります。(今回使用してる単管パイプはスーパーライト700というメーカー大和鋼管さんの単管になります。)
なので選び方としては単管表面に記載されているメーカー名をググってみて表裏面にメッキ加工がされているのか確認した方が無難です。
クランプから錆が広がっていくよっていう話を聞いていたのですが実際のところ広がりはないですね。
今回はクランプのみ塗装しています。
金属波板を選んだ理由(カラートタン波板)
①遮熱効果が高い
②落雪の衝撃や積雪に強い
③高寿命(だいたい15年くらい)
ポリカ波板(プラスチック系の波板)にしなかった理由は日よけ効果が薄くなってしまうことと紫外線の劣化でポロポロと割れてきてしまう、積雪や落雪に弱いために鉄板波板に比べれば張りなおす頻度が多くなるため省きました。
その他にも単管パイプと室外機が相性が良いメリットがあります。
①狭い場所でも単管パイプなら通せる上に強度がある点
②通風をさまたげずに単管パイプは鉄製のため熱がこもりづらく暑さ対策に向いている点
③複数まとまった室外機でもひとまとめにできる上に強度がある点
エアコン室外機の盗難防止
ニュースなどでも取り上げられるほど巷で室外機の盗難が話題になってるんですが、
盗られてしまったら現行モデルでない限りエアコン室内機ごと買い替える必要が出てきます。
見た目が外観と合わないから好きじゃない
現場感が強い
って言われがちな単管パイプなんですが、これが逆を言えば見た目がイカついので防犯効果としての抑止力はありますし真夜中であれば単管パイプの音ってけっこう響くので気づくと思うんですよね
亜鉛メッキ塗料で塗ればナットも固まって解体しづらい点も出てきて単管パイプにワイヤーなどで室外機を固定することもできるので外壁に穴をあける必要もなくなります。
一定の重量があるためエアコン室外機の転倒防止にもなる
思ってるより、かなりの重量があります。
強風や突風で動くようなものではない程ですが台風に関しては絶対はないので確実にコンクリートアンカーで固定するのが望ましいです。
しかし今回作ってるものは屋根だけを取り外すことができます。
なので台風対策などでは事前に屋根を取り外すことで対応することができます。
話は長くなりましたが、これらの理由があり室外機屋根を作ろうとしたきっかけになります。
それでは、どのように室外機の屋根カバーを作ったかを説明していきます。
単管パイプを使った室外機屋根カバーを作っていく
今回作るのは室外機1台分の屋根カバーになります。
ベーシックタイプなものなのでこの作り方を応用すれば、大型サイズの屋根や
単管と屋根の幅を長くすることで雪対策の吸い込み口の凍結防止などのカバーを側面に取り付けることもできます。
今回使用している木材は3cmと4cm角の赤松材です。
室外機の大きさを測る
まず初めに室外機の大きさを測ります。
この室外機だと高さが76cm、幅が67cm、奥行が30cmになります。
次は図面と必要材料数の確認
図面はかなり簡単にかいてますが、これで十分です。
材料がどれだけいるかの確認や組み立てていく時に単管パイプ長さはどこに使うのかを見ます。
屋根を斜めにつけるために前と後ろの単管パイプの長さは20cmほどの差をつけています。
前脚が室外機高さから+20cm、後脚が室外機高さから+40cm
これでおおまか3寸勾配(住宅の屋根傾斜)ほどになり、すべて前+20cm、後脚+40cmに統一しました。
室外機カバーを組み立てていく!
材料がそろったら、組み立てになりますがその前にすることがあります。
単管の端をバリ取りして塗装しよう
子どもが室外機横に回ってかくれんぼしたりしてたので、こういった時にバリ取りしてないとケガをしてしまうので必ずバリ取りをします。
単管パイプの切断面は必ず錆防止に塗装する必要があります。
このスプレーは単管パイプ同等の亜鉛メッキが含まれており密着率の高いエポキシも使っているため、そう簡単には剥離しませんのでこういった亜鉛複合の塗料を使う必要があります。
上塗りもできるタイプになります。
①室外機まわりに単管パイプを並べる
組み間違えや、メジャーで長さを確認する手間を省くために事前に配置します。
単管エンドキャップ
これをつけなかったら内部が錆び始めてしまうのと、砂利の上なので単管パイプが食い込んでしまうので安定させるために取り付けました。
大型屋根はコンクリートアンカーで固定しています。
重量があるのでキャップにしています。
②下から単管パイプを組んでいく
③土台をベースに柱をたてていく
④柱にクランプを取り付ける。
⑤柱に単管パイプを取り付ける。
⑥タルキクランプを取り付ける
使用したラチェットレンチ
ラチェットレンチを持ってない方は使った方が作業がはかどります。というのも単管クランプのナットが単管に食い込むほどよく回るので普通のレンチを使ってると適正トルクがどのへんなのか手ごたえがつかめないまで回してしまうのでスパナだとかなり時間がかかります。このラチェットレンチはギア音がかなり小さいので騒音を抑えたい方には向いています。
タルキ(屋根を取り付けるための木材)を準備しよう!
今回使用しているタルキのサイズは30mm×40mmなのですが、タルキ止めクランプのL型のサイズ以上であれば木材は間違えてもなんとかなります。
屋外用塗料を塗る
塗料で木材を塗らないと、腐食が早くなったり虫が好む空間になったりと良いことは1つもないので必ず木材を塗りましょう。
※掃除や後始末が面倒になるので、使用する波板を裏返して塗っています。
使用した塗料
タルキを切る
ここでタルキをのせることができたらOK。
遠目から見て水平じゃない…ズレてるなと感じたらマグネットタイプの水平器を使用して直していきましょう。
タルキをビスで止める前にラチェットレンチで本締めしていこう!
タルキをのせることができたので今まで仮締めだったクランプを本締めしていきます。
波板をのせてしまうとやりづらいのでタルキをビスで打ちます。
波板を切る
使用した波板ハサミ
金属波板になるので対応した波板ハサミを使っています。
波板を取り付けよう!
波板を取り付ける時に、事前にドリルで穴を開けておくとスムーズに波板ビスを取り付けることができます。
下穴ガイドがなくてもドリルを押し付けて穴を開けることはできますが横滑りした時にドリルの刃で塗装が剥げてしまい錆の原因になってしまうので確実に防止するために使いました。
作業効率も全然違います。
使用したドリル
インパクトドライバーに対応した六角軸ドリルになり5.0mm以降から急に高くなるのでこの径のドリルを選びました。
側面に出隅コーナー材を取り付ける
波板の端が鋭く、子どもがよく家周りを走り回るのでケガをしないようにカバーします。
使用した金切りハサミ
金切りハサミはよく切れるものとまったく切れないものがあるのですがこの金切りハサミは本当によく切れます。
トタン波板をのせたら水平になるよう調整して波板ビスを打っていきます。
今回使用した波板ビスはダイドーハントの波板取付ビス木下地用 (呼び径d) 5 x (長さL) 35mmになります。
5山間隔でビスを打っていくので本数はある程度必要になりました。
最後は両端を出隅コーナーでビスで固定したら・・・
クランプを塗装して・・・
室外機屋根カバーの完成!
今回作ったのは私が最良だと思う作り方なので、端のカバーの必要性を感じなかった方はつけずに作ってもいいですし
これは波板の端をカバーせずに屋根の木下地も横にしかしれてませんので材料費を抑えることができます。
ただこれを作って実際には積雪などで単管の骨組みが台形型になってしまったので前面に単管パイプを横に1本通す必要はあったなと思います。
このDIYは単管パイプを切ることが山場なので単管パイプさえ切ってしまえば単管を組んで屋根をつけるものなのでそんなには時間を要するものではないのかなとは思います。
ですがDIY未経験の方が一気に室外機3~4台分を作ろうとするとかなりの時間がかかるかと思いますので室外機1台分試しに作ってみて要領をつかむのがいいかなと思います。
試しの1台も日当たりのいい南側だけ作ってみるなど(実際どれくらい効果があるのかな~みたいなノリで)
単管パイプを切るにしてもホームセンターのカットサービスで対応できますし(場所によっては物価高で1本のカット料金が50円~200円とバラつきがある)
私は近所のホームセンターでセルフカットできるところがあるので高速切断機を使って単管を切りました。
単管パイプカッターなどは正直簡単に切れるものではないので私はオススメしません。初めてなら1本に30分くらいはかかるかと思います。
なので安全かつ一番のオススメはカットサービスを使って店員さんに切ってもらうことになります。
インパクトドライバーを持ってない方はホームセンターによってはレンタルできる所がありますが会員になる必要があったり壊したら全額弁償や2泊3日や1泊のみなど期限がかなり短いので、計画的にやる必要があるのとやはり期限があると焦りがちになりケガの元になってしまいます。
インパクトドライバーは自分の好みで選ぶのが一番ですが調べ出したら時間がかかるのでオススメを厳選するとしたらこれです。
Amazonでは蓄電池1個のみで販売されているので費用をおさえたい方にはオススメです。
このDIYでは蓄電池1個の2.0Ahあれば十分です。