どうも、マエソンです^^
さて今回のお話は、リビングを2階にもってくることのデメリットについてです。
・リビングの2階からの眺めはいいし、道路を通る人を気にしなくていい。
・ハウスメーカーの図面では、リビングは2階にもっていくのがいい案になっているだけど、実際どうなの?
・密集地で、日当たり確保のために2階リビングにする予定
これらに当てはまる方は、ぜひ読んで頂きたいと思います^^
リビング2階のデメリットがズバ抜けて1つあります!それは・・・

階段がのぼれなくなったらどうするの?
ということです。
2階リビングということは、生活の中心が2階になるので必ず階段を使う必要があります。
そんなこと想像もできないし、そうなったときに考えればいい!
確かに、それも言えますが・・・
足を骨折したら、どうするの?
階段がのぼれなくなる1つとして骨折や足のケガなどで、
自分の体が思うように動かせなくなったときのことも考えておく必要があります。
また、階段がのぼれなくなるとき以外でも考えておかなければいけないのは老後です。
自分の体が健康な時は思いもしないかもしれませんが歳を取ったときの階段の上り下りはキツイではなくイタイの表現です。
もし老後や病気で車イス生活を送ることになったら?
そうなったときは階段の昇り降りはできずリフォームする必要が出てくるわけでお金がかかるというデメリットも忘れてはいけません。
ではここからは2階リビングのデメリットを紹介します。
買い物で大量の荷物を持って、階段をヨイショヨイショ!
リビングが2階ということは、買い物袋などは、すべて2階へ運ばなければいけません。
そうなるとゴミ出しも、階段をおりて運ばなければいけません。
これが毎日のことなので、よくイメージしてみてください・・・
新しい冷蔵庫やソファを買い替えた!
階段幅を大きめにとらないと、階段の壁がスリキズだらけになってしまったり
夫婦2人で、持ち上げて運ぶか、業者に設置料を払って運んでもらうか
買い替えのときの万単位の搬入料を、安いと思うかどうかです。
(というのも冷蔵庫もソファもそう頻繁に買い替える物ではない)
2階、浴室シャワーの水圧が弱くなる
これは浴室も2階にした場合ですが、
オール電化にすると2階のシャワーの水圧は弱くなり、高圧タイプのエコキュート必須。
というより最近では、高圧エコキュートが標準になってきて、パワフル高圧エコキュートなるさらに上のものが、出てきています。
こればっかりは設置してみないとわからない不安が2階水まわりにはでてきます。
あぁ、どうしようパワフル高圧にしようか・・・でもお金もかかるし・・・
家が建ってから、水圧弱かったらどうしよう・・・
なんて悩む日が続くかもしれません。
これもお金で解決できることですが・・・
来客のときに
来客がきてピンポンと鳴っても、階段をおりなければいけませんし、今ではネット注文が便利で、もしかしたら毎日のことになるかもしれません。
来客や友達、親戚をリビングに上げるとき、一緒に階段をのぼることになるため、自分の尻を見せるのか、客の尻を見てのぼるのか
ちょっと気をつかっちゃうところだったり・・汗
気にしなければいいんですけどね。

それだけ1階リビングというのは、王道であり
なぜ2階リビングにしたのか?デメリットも納得して決めたのか、浅はかに眺めが良いからという理由で決めたのか
一度整理する必要があるほどデカイ要因の1つです。
いうなれば1階リビングか2階リビングにするかでは雲泥の差があるということ理解しなければなりません。
では先ほど言ったお金がかかるについてどういった方法があるのか紹介していきます。
老後2階リビングの対策は2つある
階段昇降機(イスに座って、階段をエスカレーターのようにのぼる装置)

価格としては100万から300万程度
階段が一直線だと費用が安くなり、曲がっている階段だと、倍くらい高くなります。
なので将来のことを考えるなら、直線階段で階段の幅を広めにとるのが、ベストというわけです。
(大型家具のことを考えても、直線階段がベストですね)
ホームエレベーター(将来エレベーターを設置することを考えた設計じゃないと、工事代がもっと高くなる)
またホームエレベーターは、設置後にもお金がかかります。
・法律で義務付けられた点検(毎年1回で3万~10万)
・固定資産税の上昇(1万~2万上がる)
・電気代(月に500円~1000円ほど)
これもメーカーにより、省エネタイプや、点検費用が高いところなど色々です。
ここで、2階リビングのお金がかかることをまとめてみると

・ホームエレベーターや階段昇降機などのリフォーム費用
・エレベーターや階段昇降機を設置しないとしても、1階リフォーム費用
・大型家具の手運びが難しい場合は数万程度の搬入費を出す必要がある。
・給湯器の水圧を高圧タイプもしくはパワフル高圧などにする。
・2階リビングの不動産価値は低い傾向にある。
いやいや、待ってくれ2階リビングもいいところあるでしょ?
そんな声が聞こえてきたような・・・
もちろんデメリットがあるということはメリットもあるのが住宅の面白いところ
だいたいは、良い感じのバランスがとれたメリット、デメリットですが、
2階リビングは、メリットが本当に少ないです。
2階リビングのメリット
2階リビングは天井裏スペースを、ロフトや吹き抜けにすることができる!

本来なら、天井になるスペースを使うわけなので、リビングが縦にものすごく広くなります。(なんという開放感~)
また吹き抜けのところに窓をつけることで、日当たりがとてもよく日中は電気をつけないでいいくらいです。(もしかしたら秋は月見ができるかも)
ただこれは吹き抜けリビングにすることのデメリットにもなりますが、クーラーなどの電気代がかかってしまい
またロフトをつくるにしても、子どもが小さい頃は、転落などの危険があるので慎重に考えて設計しないといけません。
吹き抜けロフトのメリットはありますが、同時に屋根裏収納や、屋根裏収納部屋の選択肢も無くなることになります。
2階リビングからの眺めや、人目が気にならない!

1階リビングでの「あるある」といえば、窓のカーテンを全開にすると、通行人から丸見え!
また声も結構通るんですよね。
カーポートをリビング前に設置する、庭で壁を作っちゃうなど選択肢はありますが、2階リビングに比べると通行人を気にしなくていいのはメリット
あと2階リビングだと、眺めがいいですよね。
ただこれも考え方次第で、本当に高いところからの眺めを堪能したいのなら、屋根裏収納部屋というなんちゃって3階がオススメだったりしますし
果たして、リビングで外の景色を眺めることが、どれほど長いだろうか・・・ふとした時の快晴の空、ふとした時の心地よい風
1階リビングのメリットとしても、外からの出入り、大きい荷物なども出し入れでき、窓から子どもが外で遊んでいる姿を眺めることができる。
2階リビングは洗濯物を、ベランダから干せるじゃないか!
1階リビングで、2階ベランダのパターンがよくある間取りですよね。
乾ききってない水分を含んだ洋服やタオルを2階にもっていくのは重労働で、ましてや足腰が弱っている状況だと見ていられないですよ。
ですが、外付けサンルームを設置するか、物干し専用部屋(日当たりのいい南西)につくることで解決します。
もちろん費用はかかりますが1階リビングに掃き出し窓(デカイ窓)を設置しとくことで壁をぶち壊してリフォームすることもなく設置可能なので
掃き出し窓は絶対です^^

2階リビングのまとめ
・足腰が弱くなったときの階段がキツい
・病気やケガで、階段をのぼれなくなったときは不便
・買い物袋や、ゴミ出しは階段を使う必要がある。(当たり前ですが、毎日のことになります。)
・大型家具を自分たちで運ぶのか、力持ちのお兄さんたちにお金を出して運んでもらうのか。
・2階にお風呂をもってくると水圧が弱くなるか、高圧タイプの給湯器に変える必要がある。
・来客時や宅配業者の、ピンポンで階段をおりて、玄関まで向かう必要がある。
・体が思うように動かなくなったときにはリフォームする必要がある(数百万からの費用)
・水まわり(お風呂)を1階にすると、階段を往復するため介護が重労働になる。
メリットは
・景色がよく、リビングから通行人を気にしなくてもいい
・天井吹き抜けやロフトで、広い空間のリビングにできるが、屋根裏収納がなくなる。
・2階リビングとベランダは相性がいいが、サンルームという選択肢もある。
これだけ上げると、いかに2階リビングがいかに不便かということです。
2階リビングは景色がいいから、中古住宅でお値段が手ごろだったから、設計士さんにすすめられて・・・
なんて浅はかな気持ちだったら、もう一度、検討し直してみましょう。
どういう家をつくるか、選ぶかは、人それぞれなので2階リビングの方が絶対いい!と思うならばそれでありです。
2階リビングのメリットは、住宅密集地においては、 日当たりとプライバシーを確保できますからね。
ただデメリットを知らずに、設計士さんや営業マンはなんだ教えてくれなかったんだ!とならずにすんだかもしれないのが、今回の収穫です。
ただ、設計士さんや営業マンはあくまで、お客さんの希望通りの家に答えただけなので、心の中ではそう持ってても当の本人が貫いてるなら
嫌な気持ちにさせたくないといった気遣いもありますので・・・
「2階リビングのリフォームも、ぜひウチでやらせてください!」なんてね・・・