意外と知られてない金槌・ハンマーの種類と選び方

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DIYや大工さんのお仕事でよく使われるイメージをもつ金づちやハンマー

しかし現代では、金槌をつかう頻度はとても少なくなってしまいました。

というのもひと昔の大工さんはクギで打って材料をとめていましたが

今の建築現場の大工さんは、クギ打ち機と呼ばれる空気圧で一気に飛ばしてクギをとめる道具が主流になっています。

またクギは打ったら、抜けにくくクギを抜くときはバールなどで材料に傷がついてしまうなどがあり

近年では軽量化され、バッテリーも長持ちするようになった電動工具が作られ、電動工具の便利さが上がり

それによりコーススレッド(プラスねじのついたビス)も主流になってきました。

そういった理由から金づちを使う出番が少なくなってきました。

 

 

 

しかし、金づち・ハンマーはまったく使わないというわけではない

 

 

その① こびょうと呼ばれる小さいクギに効果を発揮

指で、もつのが難しいほど小さいクギ(こびょう)

この大きさのビスになると、ビスが回しづらい、ビスが固定されないなどデメリットだらけになります。

そういった小さい物の工作、や小さいクギで十分な時は、こういった小さいクギ(こびょう)を使ってとめます。

 

 

枕木のすべり止めに固定されたこびょう(小さい作業ウマみたいなもの)

クギより、ビスのほうが保持力が高いといわれていますが、これだけ短く小さくなると

クギが圧倒した保持力をもちます。

ようはしっかり固定されるということです。

 

その②かんなの刃はずしや刃出し調整などに

刃を抜く

かんなを傷つけたくないときは、木槌(きづち)を使うのがベストです。

 

刃の調整

 

オニャカタ
刃の調整は金づちがやりやすいニャ~、高級かんなや愛着あるかんなを傷つけなくないときに木づちを使うとイイニャ~

 

 

その③ 材料をはめこむときに

当て木(材料が傷つかないように傷ついてもいいものを当てること)をつかって金づちで叩けば、入りにくかったものも叩き入れることができる

もちろん無理に入れると、木が割れてしまうなどあります。

最初から狂いない寸法が決まれば、スッと入っていくものですが、中々うまくいかない時もあるものです。

そういったときに叩いて入れましょう。

 

その④叩きのみにつかう

叩きのみを使う時に金づちは必須です。

 

とここまで金づちの説明をしてきましたが、ここからより詳しいお話です。

金づちと呼んでいますが、呼び名はいろいろあり

大工道具の金づちといえば玄能(げんのう)になります。

 

 

玄能(げんのう)とは何?

玄能とは両面がクギを打てる頭をした金づちのことで、こんなカタチをしています。

 

マエソン
なんで、玄能って難しい名前なの?両面叩ける金づちじゃダメなの?

 

オニャカタ
うむ・・・むかしむかしあるところにニャ…

 

はるか昔の平安時代のおはなし

天皇のもとにある美女が近づき、天皇はその美女を深く愛しました。

しかしその美女の正体はなんと化けたキツネでした。

そのキツネは日本を我が物にしようとたくらんでた矢先

陰陽師がその美女はキツネであると正体を見破り、キツネは逃げるも山地で討伐したのでした。

そこでおしまいおしまいと言いたいところだが、

厄介なことに討伐された地で呪いの石となり近づくものすべての命を奪う殺生石に

そこで訪れた越後出身の和尚(お坊さん)、玄翁(げんのう)が呪文を唱えて巨大な槌(つち)で叩き割ったことからこの怪奇現象はおさまり

槌は玄翁の名前から玄能と呼ばれるになったのである。

※諸説あり

 

マエソン
まさに日本生まれの金づちが玄能というわけだ、でも2つ同じ頭をしてるけど、これは片方が使えなくなってきたら、もう片方をかわりに使うんでしょ?

 

オニャカタ
それは違うんだニャぁ~よ~く見てみるとカタチは違っていて使い分けをすることになるニャね

 

 

 

片面は平らで、もう片方は丸くなっています。

この丸みは木殺し面と呼ばれています。

 

この丸みは何のためにあるか

①クギ打ちの時に、叩くと材が傷つかない

②木材の繊維を潰さない程度に叩くことで組み上がった時、徐々に繊維が戻り結合力が増す

 

木殺しと呼ばれる技法ですが、基本的に大工技能上級者が稀に使うテクニックで

ホゾ穴とホゾを組み合わせる時にホゾの角を叩いて、中で戻ることにより届かない、見えないところ

の隙間をなくす感じです。基本的にはホゾ穴向けなので寸分の狂いもないことが大前提になります。

 

 

金づち・ハンマーの種類

 

げんのうを基本に紹介してきましたが、ここからは色々な種類の金づちを紹介します。

 

 

ネイルハンマーと箱屋金槌(はこやかなづち)

打撃面とくぎ抜きの2つにわけられていて分解と組み立ての両方の作業ができる。

箱屋金づちは日本生まれで木箱の組み立てや分解に使っていたことから、そしてネイルハンマーは西洋生まれのであり

どちらも用途は分解と組み立てを繰り返すことが多い大道具などの現場で使われることが多いです。

 

 

まだまだある!くぎ抜きと打撃のハンマー!いったい何が違うの?

仮枠ハンマー(かりわくハンマー)

 

ここで注目してほしいのは長さです。

仮枠というのは、コンクリートを固める型枠(かたわく)のことで最後には解体をします。

仮の枠組みということですね。

コンクリートに打つクギや型枠が真っすぐ立つように木を打ちます。

いろいろなところでクギを打ち、最後にはクギ抜きをしますが、長いクギもあるのでこのように仮枠ハンマーというのは

長くなっています。

 

ここで疑問に思うこと、バールを使えばいいのでは?

道具を置いて、すぐに取り出せるような作業場でやるのならバールやカジヤを使う方が優れています。

カジヤであれば金づちで叩いて、クギ頭がつかみやすいというメリットまであります。

しかし場所をアチコチ移動するとなるとどうでしょう、バールは重く、クギが打てないなど

腰袋の収納でもカジヤと金づち2つ持つのは重くなってしまいます。

これだけ種類が多いのは、それぞれ好みや用途に合わせて使うため多くなっています。

 

マエソン
型枠の多くは、解体のときにクギがすぐ抜けるようクギ頭を少し浮かしてるんだ。だからカジヤなどの鋭い刃先じゃなくても抜きやすいし、金づちを使う頻度は減ってきていると最初言ってたけど、仮止めを連続で打つとなるとクギ打ちの方が早いということもあるんだ、そういったことから仮枠ハンマーが選ばれる理由でもある。

 

よって腰袋に入れる工具の容量がオーバー気味という時にネイルハンマーなど掛け合わせたものを用途に合わせて選ぶということになります。

 

 

 

ゴムハンマー

ゴムハンマーは打ち付ける物を傷つけないためのハンマーになり、おもに金属類がメインになります。

 

 

木槌(きづち)

これもゴムハンマーと同じく傷つけないためにあります

のみやかんなの打ち込み、木製品の組立てなどで使います。

これも当て木を使ったり、金づちでのかんな調整の方がしやすいという人もいるので

絶対必要というわけではありません。

 

 

 

片口ハンマー

 

これは片方が細くなっており、釘しめにつかえるのですが、釘打ちポンチを使用すれば事足りることも

 

 

おすすめの玄能・金づち・ハンマー

おすすめの玄能

 

玄能は色々な大きさがあり、その大きさの基準というのは…

長さや全体の重さではなく頭部の重さになっており、150~750gと種類は多いです。

 

重さによる玄能の呼び名がある

75~150 【豆玄能】ちょっとした造作

225~300 【小玄能】 造作、クギ打ち

375~450 【中玄能】  一般的な造作

560~750 【大玄能】  構造用の穴あけ大クギ用

 

 

300ℊの小玄能がオールマイティで使えるのでベスト

 

 

叩きのみを使用する際は、中玄能から大玄能を使用すると打撃が大きいので力を入れずに使用することができます。

しかしDIY日曜大工の場合2~3種類そろえるのは厳しいところです。

ちょっとしたことで玄能を使用する場面が多くなるので、そういった場合に中玄能でも使いまわしや取り回しといったところでも重く感じます。

ほぞ穴加工で叩きのみを使用する方は中玄能を選ぶと良いですが、ほぞ穴加工をするのは本格的な部類に入りますし

叩きのみの使用頻度は少ないことが多く、DIY初心者には小玄能をオススメします。

 

 

木槌とゴムの2つ使えるハンマー

 

 

 

場所をあっちこっち移動しないのなら、クギ抜きはカジヤがオススメ

 

最初の1本でDIY日曜大工用途ならば260mmサイズがオススメです。

ネイルハンマーなどはクギ抜きに丸みがあり、深く打ってあるクギはささりにくいことがあります。

そういった深いクギのときに、小玄能でカジヤの頭を叩くとスッとクギ頭に入っていきクギ抜きとしてはやはり特化した道具です。

 

 

ご覧頂きありがとうございました。

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